CBDリキッドは、外出先でも手軽にCBDが摂取できることから人気が高まっています。
CBDが好きな方だけでなく、タバコの代用として利用したいという方も少なくないはず。
今回は、
- CBDリキッドについての基礎知識
- CBDリキッドの作用
- CBDリキッドの使い方
- CBDリキッドならではのメリットとCBDオイルとの違い
について解説いたします。
CBDリキッドとは?
CBDリキッドとは、VAPEや電子タバコにセットして使うことを前提として販売されている製品です。
CBDオイルとCBDリキッドはどちらも液体なので混同されることもありますが、リキッドはプロピレングリコール(PG)と植物性グリセリン(VG)が主成分です。
PGは食品・医薬品・化粧品などの添加物や基材として使用され、フレーバーを感じやすくなるという特徴があります。
VGはヤシの実などを原料としており、VGの量が多いと水蒸気量も比例して多くなります。
煙の量を売りにするVAPE用リキッドの中には、VGのみで作られたものもあるほど。
このリキッドにCBDやフレーバーを添加して販売されているのが「CBDリキッド」です。
電子タバコ用のCBD製品
CBDリキッドはVAPEや電子タバコの端末にセットして吸引する、という限定的な用途の製品です。
カートリッジの状態で販売しているものは、そのまま端末にセットして使用できます。
パッケージに「使い捨て」「使いきり」と書かれているものは、詰め替えはせず使用後は捨てましょう。
繰り返し使用する場合は、必ず専用のアトマイザーをご使用ください。
ニコチンを含まないのでタバコの代用としても
CBDリキッドはニコチンを含まない製品がほとんどなので、タバコの代用や禁煙のためにも使用されます。
また、タバコに含まれるニコチン・タール等の有害物質は喫煙者本人だけでなく受動喫煙により周囲の人が健康被害を被る可能性もあります。
ニコチン無しのCBDリキッドを使用すればこうしたリスクも避けられるので、無理せず禁煙したいという方にもおすすめです。
CBDリキッドの作用
CBDリキッドには、他のCBD製品と同じく主にリフレッシュ作用が期待されています。
CBDを摂取することで気分転換やリフレッシュ作用があると考えられており、
- 忙しい時の気分転換
- リラックスタイムに取り入れて質の良い睡眠を助ける
- ストレスケアをサポートして心身を正常に保つ
などに役立つとされます。
CBDは麻由来の成分ということで「ハイになるのでは?」というイメージがあるかもしれませんが、精神に作用するTHCを取り除いているため、酩酊状態に陥ることはありません。
CBDリキッドの吸い方
CBDリキッドの吸い方は、電子タバコと同じです。
VAPEなどの端末にCBDリキッドが入ったカートリッジ(アトマイザー)をセットし、電源を入れます。
吸い口を加えて、水蒸気をゆっくりと吸い込み、吐き出します。
吸引方法としては、以下の3通りの方法があります。
- 口だけに入れる(ふかす)
- 口に入れてから深く吸い込んで肺に入れる
- 一気に吸い込んで肺に入れる
喫煙経験のない人は、まず口に入れる方法から試すとむせにくいようです。
無理せず自分にあった方法でCBDリキッドを楽しみましょう。
※使用する端末によって起動方法や吸引方法が異なる可能性があります。
使用前に必ず説明書を確認してください。
CBDリキッド3つのメリット
CBDリキッドには、
- 携帯のしやすさ
- CBD摂取の効率化
- フレーバーの多様性
などのメリットがあります。
以下から、それぞれの要素について見ていきましょう。
携帯しやすい
CBDリキッドは専用端末にセットしておけば携帯しやすく、外で吸う時も片手で操作でき、使用後の片付け等も不要です。
そのため、外出先で「ちょっと気分転換したいな」と思った時にすぐ吸引できます。
ただ、見た目や使用方法が電子タバコに近いので、マナーとして周囲に人がいない時に利用しましょう。
効率良くCBDが摂取できる
CBDリキッドは、端末にセットしてスイッチを押すと加熱されます。
加熱によってリキッドを蒸気(エアロゾル)にして、吸引するという仕組みです。
このエアロゾル吸引は、他の摂取方法と比較して生体利用率が高いと考えられ、WHOが2017年11月に行った「薬物依存に関する専門委員会(ECDD)」では以下のデータが明らかになっています。
CBD のオイルベースのカプセルの経口摂取は、ヒトで算定された。おそらく、水への溶解度がないために、消化管からの CBD 吸収は不規則であり、その結果として生じる薬物動態のプロフィールは、可変的である。経口摂取の生物学的利用能が初回通過効果のために 6%と推定された。健康な男性のボランティアに、600mg の CBD 経口投与の 1、2、3 時間後の CBD の平均± SD 全血レベルは、それぞれ 0.36 (0.64) ng/mL, 1.62 (2.98) ng/mL、 3.4 (6.42) ng/mL と報告された。
エアロゾル化 CBD は、経口投与より高い生物学的利用能をもち、5 から 10 分で早い血中濃度ピークになると報告された。CBD は、32L/kg の高い分布量で組織に急速に分布される。THC のように CBDは、高い親油性のために脂肪組織に優先的に蓄積するかもしれない。
引用元:WHO-カンナビジオール(CBD)事前審査報告書
CBDリキッドはCBDオイルやワックスと比較すると濃度が低めに設定されている製品も多いのですが、効率良く摂取できることからスピーディーなリフレッシュ作用が期待されています。
多様なフレーバーが選べる
CBDリキッドはフルーツやミントなどキャンディのように色々な香りが付けられています。
CBDオイルにもフレーバー付きの製品が増えてきましたが、リキッドの方が選択肢が多い傾向にあるようです。
コーラやサイダーなどのフレーバーもあり、麻の独特な香りが苦手な方やオイルの油膜感が苦手な人でも試しやすいかもしれません。
一方で、麻の風味が感じにくいのでナチュラルさを重視する方には物足りない可能性もあります。
CBDリキッドとCBDオイルの違い
先述の通り、CBDリキッドはVAPEや電子タバコ専用の端末にセットして蒸気を吸引して使用します。
CBDオイルはリキッドと同じくCBDの摂取を目的としていますが、
- 器具が不要
- 摂取方法が多い
という大きな違いがあります。
CBDオイルは、CBD成分をオイルで希釈しているため加熱しても水蒸気が発生せず電子タバコにセットして使用することはできません。
検索するとCBDリキッドをオイルと併記しているページも見受けられますが、成分を見てみるとリキッドであることがほとんど。おそらく検索対策としてオイルと表記していると考えられます。
CBDオイルの摂取方法については、以下からもご確認いただけます。
-
CBDオイルは苦手?コーヒーに入れて毎日の習慣に!
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ただし、VAPEや電子タバコの端末は未成年は購入できません。
ニコチンやタールの含まれていないCBDリキッドや、VAPE用リキッドの使用は法律的には未成年が使用していても罰則はありません。
しかしニコチン入りのリキッドもあり、喫煙のゲートウェイ的存在となることが考えられるためか、未成年への販売を禁じているショップが多いです。
CBDオイルは小さい子供や成長期の児童には使用は進められていませんが、CBDオイル自体は購入・使用いずれも年齢による制限は設けられていません。
CBDリキッドとCBDオイルは体質や場面に合ったものを選ぼう
CBDリキッドは、CBDオイルとは異なり用途が限定されたCBD製品だということが分かりました。
水蒸気(エアロゾル)を吸い込むという仕組み上、作用が現れるまでの時間が短く外出先でも気軽に利用できるという特徴があります。
ただ、喫煙経験が無い人は慣れるまで吸引が難しい、喫煙所以外では吸いにくいというデメリットも。
CBDオイルは舌下吸収や、飲食物に混ぜて経口摂取できる手軽さがあるので、コンディションやTPOに合ったものをチョイスして上手に気分転換しましょう。