健康に対する意識が高い方たちの間で、注目を集めているCBD。
よく知られているのはリフレッシュ作用や心地よい眠りに導く作用ですが、エイジング対策としても期待できるため、医療や美容の分野でも幅広く活用されています。
しかしながら日本ではまだ歴史が浅く、原料が大麻草であることから使用を躊躇している方も少なくありません。
にもかかわらず、CBDの人気が高まっているのはなぜなのでしょうか。
本当に危険はないのでしょうか。
多くの方に高く支持されているCBDの魅力に迫ってみましょう。
CBDとは?
「CBD」とは、大麻草に含まれる100種類以上の生理活性物質の一つ「カンナビジオール(CannaBiDiol)」のことです。
大麻取締法で使用が禁止されている葉・花・根などではなく、成熟した大麻草の茎または種子のみから抽出・製造されます。
ちなみに、CBDオイルとはCBDにココナッツオイルやヘンプシードオイルなど植物オイルをあわせたものです。
CBDの効果・効能
CBDは、健康や美容の分野で幅広く用いられています。
よく知られているのは、
- リフレッシュ作用
- 心地よい眠りへと導く作用
- エイジングケア作用
が期待されることから、普段の生活に取り入れている方も増えてきています。
CBDの種類
CBDは、含まれる成分や純度により大きく3つに分類されます。
フルスペクトラム
大麻草に含まれるすべての生理活性成分が含まれているものです。
規制対象となるテトラヒドロカンナビノール(THC)も含まれているため、日本で取り扱うのは違法です。
大麻が規制されていない国では市販されていることもあるため、インターネットなどでうっかり購入しないようにしましょう。
ブロードスペクトラム
フルスペクトラムから違法成分であるTHCだけを取り除いたものです。
大麻草特有の風味・苦みがありますが、CBD以外の生理活性成分も同時に摂取できるため、より高い効果が期待できます。
ブロードスペクトラムのCBDは、商品によりCBDの量が異なります。
購入時には、CBDの含有量や濃度をしっかり確認しましょう。
アイソレート
CBDのみを抽出・精製したものです。
純度は99%で白いパウダー状になっています。
CBD以外の成分がほとんど含まれていないため安全性が高く、アスリートにも愛用されています。
大麻草特有の風味・苦みがほとんどないため、CBD初心者の方におすすめです。
直接口に含んだりオイルに混ぜたりして摂取するほか、化粧水やボディクリームに混ぜて体に塗ることもできます。
CBDの使い方
次は、CBDの摂取方法です。CBDはオイルやカプセル、ローションなどさまざまなタイプがあるため、目的やライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
口から摂取する
最も一般的なのは、CBDオイルを口から摂取する方法です。
スポイトタイプのCBDオイルは使用量の調節がしやすいため、初心者の方にもおすすめです。
大麻草特有の風味や味が気になる場合は、食品に混ぜて使用することもできます。
カプセルタイプのCBDオイルは、携帯性に優れ外出先でも気軽に服用できます。
カプセルでニオイなどが封じ込められるため、CBDの味が苦手な方でも抵抗なく使用できます。
体に塗る
意外と便利なのが、塗るタイプのCBDオイルです。
塗るタイプのCBDオイルは、違和感が気になる部分に直接塗って使用します。
ロールオンタイプを選べば手を汚さず塗ることができるため、大変便利です。
気化して吸入する
短時間で効果を実感したい場合には、吸入タイプのCBDがおすすめです。
吸入タイプはVAPE機器を使用して気化させたCBDを吸い込み、体内に取り入れます。
CBDを直接取り入れられるため、実感するのが早いことでも知られています。
CBDを摂取するタイミング
CBDの摂取回数は1日1~2回程度。
医薬品のように服用時間は定められていないため、作用の実感を期待するタイミングで使用するのがおすすめです。
例えば良い眠りを実感されたい場合は、ベッドに入る15分~1時間前くらいに摂取するのがおすすめです。
職場でのリフレッシュ作用を期待する場合は、出社前の摂取が効果的です。
CBDの摂取量の目安
使用する人の状態によりCBDの適量は変わってきます。
CBD初心者の方は1日10~20㎎程度からスタートし、量を加減しながら最適な使用量を見つけてください。
CBDは1日に1500㎎摂取しても安全だとされていますが、摂取量が多すぎると眠気が増す可能性があります。
車の運転など危険をともなう作業をする場合は、摂取量が過剰にならないよう気を付けてください。
なお、空腹時にCBDオイルを摂取すると不快感があらわれることがあります。
胃腸の弱い方は、できるだけ空腹時を避けて摂取しましょう。
CBDは違法なの?
CBDは違法薬物ではありません。
大麻取締法では、大麻草の葉・花・根の使用は禁止されていますが、CBDは成熟した茎や種子から抽出されます。
幻覚作用などを有する違法なTHCとはまったく異なるものなので、CBDを使用して法に問われることはありません。
国内で流通しているCBDは、厚生労働省麻薬取締部や税関などから正式に許可を得ているので安心して購入できます。
海外で購入する場合や個人輸入する場合は、「THC-FREE」の記載があるものを選びましょう。
CBDは危険?
世界保健機関(WHO)の報告によると、天然由来のCDBはヒトに使用しても安全で、公衆衛生上の問題もないとされています。
また、CBD適切に使用すれば、THCのような依存性や急性中毒が生じることもありません。
ただし、大量に摂取すると口の渇きが気になったり、軽いめまいや眠気が生じたりするという報告もあります。
最初は少量からスタートし、少しずつ使用量を加減して上手に付き合っていきましょう。
なお、医師から薬を処方されている場合は、飲み合わせに注意が必要です。
CBDを使い始める前に、かかりつけの医師や薬剤師に併用の可否を相談してください。
CBDの選び方
CBD製品を選ぶ際には、まずパッケージに記載されているCBDの量や濃度を確認しましょう。
含有量があいまいな製品は選ぶべきではありません。
健康被害を防いで期待する効果を十分に得るためには、国内の信頼できるメーカーから購入するのがおすすめです。
海外製品を購入する場合は、違法薬物であるTHCが含まれていないことをきちんと確認してください。
そして、使いやすい形状を選ぶこと。
飲むタイプ・塗るタイプ・吸入タイプなど、さまざまなタイプから最も使い勝手の良いものを選ぶことが大切です。
場面に合わせて複数のタイプを使い分けるのも良い方法です。
CBDでリフレッシュを
CBDは大麻草の茎・種子から抽出される成分で、大麻取締法で使用が禁止されているTHCとは異なるものです。
リフレッシュや心地よい眠りへと導く作用などが認められており、健康分野でも幅広く活用されています。
世界的に注目されておりさまざまな商品が販売されていますが、残念ながら成分量がはっきりしないものや違法成分が含まれているものもあります。
健康被害を防ぐためにも、CBDは国内の信頼できるメーカーから購入することが大切です。
「最近よく眠れない」「疲れが全然とれない…」そんな悩みをお持ちの方は、この機会にCBDを試してはいかがでしょうか。