日本人を対象に行った調査によると、いまや5人に1人が睡眠に関する悩みを抱えているそうです。思うように眠れない日が続くと、体の疲れが取れないために、日常にさまざまな悪影響が出てしまいますよね。
(参考)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html
本記事では、「今夜はしっかり眠りたい……」と悩んでいる方に、就寝前のおすすめの飲み物とNGな飲み物をご紹介していきます。
睡眠に悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
眠りたい時におすすめの飲み物
眠りたいときには、
- ホットミルク
- ハーブティー
- ホットココア
この3種のドリンクを試してみてはいかがでしょうか。
ホットミルク
牛乳に含まれる「トリプトファン」「カルシウム」は、質の良い睡眠をサポートすると言われています。
必須アミノ酸のひとつである「トリプトファン」は、神経伝達物質セロトニンの原料となる成分です。セロトニンは、自律神経を整える役割をもつホルモンであるほか、睡眠ホルモンであるメラトニンの原料でもあり、質のいい睡眠には欠かせないと言われています。
(参考)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-074.html
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-062.html
また、「カルシウム」は、交感神経を抑制し、気持ちを落ちつかせる作用が期待されています。
眠れないときの多くは、イライラや緊張、不安など気持ちが高ぶっている状態になっていることが多く、これは自律神経の交感神経が優位になっていることで起こる現象です。カルシウムは、この交感神経を抑制し、体を眠りに適した状態、つまり副交感神経が優位な状態へと導くと言われています。
(参考)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-001.html
ホットミルクはそのまま飲むのもいいですし、シナモンパウダーやきな粉を加えるなど、アレンジして飲むのもおすすめです。
ハーブティー
ノンカフェインのハーブティーも眠りたいときにおすすめの飲み物です。
ハーブの香りは気持ちを落ちつかせるのに役立ちます。カモミールをはじめ、ハーブそのものに安眠作用があるものを選べば、より眠りに良い影響をもたらすでしょう。
質の良い睡眠を導くハーブは以下のようなものがあります。
- カモミール
- ラベンダー
- リンデン
- オレンジブロッサム
- バレリアン
睡眠前に飲むハーブティーを選ぶ際の参考にしてみてください。
ホットココア
ココアには「テオブロミン」という自律神経を整える成分が含まれています。
自律神経が整うと、入眠時に交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにでき、自然と眠くなる状態へ導くことが期待できます。
眠る前に、ココアを飲むときは、砂糖が含まれていないピュアココアがおすすめです。
というのも、砂糖が多く含まれているココアを飲むと、血糖値が上昇し、睡眠の質が下がってしまうからです。どうしても甘さが欲しい方は、砂糖を足すのではなく、はちみつで甘さを足すといいでしょう。
眠りたい時にNGな飲み物
では、逆にNGな飲み物は以下の3つになります。
お酒
「寝酒」という言葉もある通り、アルコールを飲むと眠くなるというイメージをお持ちの方も多いかと思います。たしかに、アルコールは寝つきそのものをよくする働きはありますが、寝ているときにアルコールが体内から抜けることで深い睡眠を妨げてしまうため、睡眠前には適していません。
また、眠る前にお酒を飲むことが習慣化してしまうと、お酒を飲まないと眠れない、いわゆる依存状態に陥ってしまう可能性も考えられます。
眠る前のアルコール摂取はなるべく控えた方がいいでしょう。
コーヒーや紅茶
コーヒーや紅茶には覚醒を促すカフェインが含まれているため、睡眠前に飲んでしまうと眠れなくなってしまいます。
個人の体質にもよりますが、カフェインは完全に体内から排出されるまでに何時間もかかると言われています。
眠る前だけ避けるのではなく、眠る数時間前からカフェインを含む飲み物は控えた方がいいでしょう。
(参考)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-01-004.html
糖分が多く含まれているもの
糖分が多く含まれているジュースなどは、睡眠前は避けた方がいいでしょう。というのも、眠る前に糖分を摂ると、血糖値が上昇してしまい、体が活動状態になってしまうからです。
活動状態になると、本来であれば寝ているときに優位になる副交感神経の働きが阻害され、深い睡眠を得られなくなってしまいます。
飲むタイミングはいつがいい?
飲み物の種類にもよりますが、就寝1時間前を目安に飲むのがおすすめです。
眠る直前に飲んでしまうと、飲み物の消化吸収によって胃腸が活発に働くため、寝つきが悪くなることが考えられます。
また、人は、深部体温(内臓の体温)が下がることで自然と眠くなると言われており、温かい飲み物を飲んだ直後は深部体温が高くなっているため、入眠に適した状況とは言えません。
胃腸の活動が落ち着き、かつ深部体温が下がった状態で入眠することで、深い睡眠を維持することができるでしょう。
ドリンクにCBDオイルを混ぜるのもおすすめ
CBDは、心地よい眠りへと導く作用が期待されている成分です。ドリンクにCBDオイルを数滴たらし、一緒に飲むことでスムーズな入眠が期待できます。
CBDオイルは直接飲む方法もありますが、ドリンクと混ぜることでより手軽に摂取できるため、CBD初心者の方にもおすすめの方法です。
なかなか寝付けずに悩んでいる方は、CBDオイルを取り入れることも検討してみてください。