海外セレブや著名人が日常に取り入れている瞑想。さまざまな有用性が期待されている一方で、魔境や禅病といった精神的症状を抱えてしまう危険性もあります。
本記事では、
- 瞑想にはらむ危険性について
- 魔境・禅病を回避する方法
- 瞑想の正しいやり方、NG例
を解説していきます。瞑想の良い面だけでなく、悪い面も知ることで、危険を回避しましょう。
瞑想が危険と言われる2つの理由
「リフレッシュ感や、すっきりした感じを味わえる」と、心身に良い影響を与えると話題の瞑想。昨今、多くの人にとって身近な存在になりつつありますが、実は、危険な一面もはらんでいるということはご存じでしょうか。
以下では、瞑想が危険な理由についてご紹介していきます。
魔境に落ちる
魔境(まきょう)とは、禅の修行者が中途半端に能力を覚醒した際に陥りやすい状態で、意識の拡張により自我が肥大し精神バランスを崩した状態のことを指す。
(Wikipediaより)
魔境とは、一言で言うと、精神的に不安定になってしまう状態のこと。
具体的には、
- 幻覚・幻聴を見聞きする
- 自分は不思議な力を授かったと勘違いする
- 妄想にとらわれる
など、スピリチュアルな体験に陥ることを指します。
瞑想や座禅において、「神を見た」「ブッダと話した」「悟りを開いた」などの体験をした場合、その人は魔境に落ちているか、落ちる寸前と言えるでしょう。
瞑想の発祥起源であるインドでは、「神を見たら頬を殴れ」「如来をみたら矢で突き刺せ」と、魔境に落ちないための教えがあるそうです。
スピリチュアルな体験を望んでいる方や、瞑想の神秘性を信じ込んでいる方が陥りやすいと言われています。
禅病になる
禅病とは、瞑想や座禅がきっかけで発症する身体的、精神的症状のこと。具体的な症状には、以下のようなものがあります。
- 被害妄想
- 幻覚・幻聴
- 感情の激しいアップダウン
- パニック発作
これらの症状は、精神が壊れてしまうことで起こり、統合失調症や躁うつ病など、精神疾患を引き起こします。禅病を一度患ってしまうと、元の状態に戻すことは難しいと言われており、魔境と同じく危険な瞑想の副作用です。
危険を回避するための正しい瞑想のやり方
魔境や禅病をはじめとした危険を回避するためには、正しい瞑想を知ることが重要です。危険を回避するだけでなく、瞑想の有用性を得ることにもつながります。
1日15分を目安にやる
瞑想をメリットだけ享受できるものと捉えてしまうと、「長くやればやるほどいいのでは?」と思いがちかもしれません。しかし、長時間やりすぎてしまうと、魔境や禅病などのリスクが伴うため、1日15分ほどを目安に行うのがおすすめです。
というのも、瞑想は自らの心と向き合う行為であり、長時間行うことで心にどんな変化が起こってしまうかは予測不能だからです。長時間行うリスクが科学的に証明されているわけではありませんが、やりすぎは禁物と覚えておきましょう。
リラックスできる場所で行う
リラックスできる場所は、瞑想をするにあたり最適な環境です。肩の力を抜いてゆったりとした気持ちで瞑想を行えるので、集中しやすく、瞑想の有用性も感じやすいでしょう。
瞑想と聞くと、あぐらを組むと想像するかと思いますが、リラックスできるのであれば椅子に座っても全く問題ありません。自分が一番心地いいと感じる環境・体勢でするのがおすすめです。
瞑想の正しいやり方についてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
こんな瞑想のやり方はNG
では、どんな瞑想がNGなのでしょうか。以下で解説していきます。
長時間つづける
瞑想の有用性を早く得たいからといって、長時間瞑想をし続けるのはNGです。長時間行ってしまうと、瞑想による中毒状態に陥ってしまう危険性があります。
中毒状態になると、魔境や禅病などの諸症状が出たとしても、「自分はこれを受け入れるべき運命なのだ」と思い込んでしまい、統合失調症や自律神経失調症などの精神疾患を引き起こすリスクがあります。
1度の瞑想でこのようになるわけではありませんが、やりすぎには十分注意をしましょう。
瞑想ですべてが解決できると思い込んでしまう
リフレッシュ感を得られる、集中力が向上する、など瞑想をすることで期待できる有用性はさまざま。昨今話題のマインドフルネスと結びつけることで、プライベートシーンのみならず、ビジネスシーンにおいても良い影響を与えると、多くの人が瞑想に注目しています。
しかし、瞑想によって、すべてのストレスや悩みが改善するわけではありません。これは、科学的・医学的にもエビデンスが少ないことからも明らかであり、瞑想ですべてを解決したいと思い込んでしまうと、過信しすぎるあまりのめりこんでしまう危険性があります。
瞑想は絶対的な解決法ではなく、あくまで気分をリフレッシュさせたり、日常生活をサポートするものとして取り入れましょう。
瞑想=危険というわけではない
ここまで瞑想の危険性に関して説明してきましたが、瞑想そのものが危険と言うわけではありません。
あくまで危険性があるというだけであり、正しいやり方で行えば、瞑想は
- 気分をリフレッシュ
- ストレス軽減
- 集中力を高める
など、様々なメリットが期待できます。
瞑想の際には、CBDオイルや音声ツールを活用すると、より上記の有用性が高く感じられるでしょう。
魔境や禅病などの危険性があることを認識したうえで瞑想を正しく取り入れてみてください。