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瞑想すると寝てしまうのはなぜ?2つの原因と対処法

瞑想

世界中のセレブや著名人が実践していることで広まった瞑想。瞑想を日常的に取り入れたいけれど、「瞑想すると寝てしまいそうになる……」とお悩みの方も中にはいるのではないでしょうか。

本記事では、そのような方に向けて、

  • 瞑想で寝てしまう理由
  • 瞑想で寝てしまったら効果は落ちる?
  • 瞑想中に寝ることを防ぐための方法

を徹底解説していきます。原因と対処法を知り、より質の高い瞑想を目指しましょう。

瞑想すると寝てしまう2つの理由

女の子

瞑想すると眠くなってしまうのはなぜなのでしょうか?以下のような原因が考えられます。

副交感神経が優位になるから

瞑想中は、副交感神経が優位になると言われています。

(参考)https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.0904031106#body-ref-B25-5

副交感神経とは、自律神経の一種。自律神経は交感神経と副交感神経の2種類に分かれており、それぞれは以下のように異なる働きをします。

  • 交感神経:運動中や緊張しているときなど体が活動モードの状態
  • 副交感神経:寝ているときや休息しているときになど体がリラックスモードの状態

副交感神経が働くと、体温の低下や脈拍がゆっくりになるなどの変化に加え、心身がリラックスした状態へと近づきます。副交感神経が優位になることで、眠くなり、また、ぐっすり眠ることができるのです。

瞑想中は眠くなるときと同様に副交感神経が働きます。そのため、瞑想時に寝てしまうという現象が起こってしまうのです。

睡眠に関与する脳波がでているから

瞑想中の脳波は、睡眠初期段階にあたる脳波と似ていると言われています。

眠気がきてまどろんでいる状態(睡眠と覚醒の間をさまよっている状態)のとき、脳波はアルファ波へ向かい、さらに睡眠へと近づくとシータ波へ向かいます。

このアルファ波、シータ波両者の脳波は、瞑想中も同様に増加していることが明らかになっています。

瞑想中は睡眠前と同様の脳波が増加し、睡眠に導かれやすい状態になっている。そのため、瞑想中に眠くなってしまう現象が起こってしまうのです。

(参考)https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/acm.2009.0113

瞑想と睡眠の違い

違い

瞑想と睡眠の違いは、ズバリ「意識があるかないか」です。瞑想中は意識がありますが、睡眠中は無意識の状態になります。

また、脳波の段階も異なるポイントです。

瞑想中、深い呼吸でリラックス状態になっているとき、アルファ波が増加し、さらに瞑想が深くなるとシータ波が増加します。一方、確実に無意識状態の睡眠時は、デルタ波という脳波が増加しており、これはつまり瞑想と睡眠で脳波の段階が異なるということです。

意識があるかないか、どの脳波が出ているかによって、睡眠と瞑想は区別がつけられます。

瞑想中に寝てしまうと効果は落ちる?

はてな

瞑想と睡眠は別物です。そのため、瞑想中に寝てしまうと、瞑想そのものの効果は得られません。

とはいえ、瞑想を通じてどのような効果を得ることを目的としているかにもよります。例えば、瞑想でリフレッシュすることが目的であれば、睡眠でも同様の効果は得られます。

しかし、瞑想を通じて集中力アップや洞察力アップを求めている場合、そのような能力の向上は、瞑想で意識をコントロールする力を鍛えることによって得られるものです。

瞑想中に寝てしまうという方は、意識のコントロールができていないということ。つまり、集中力・洞察力を高めたい方が瞑想中に寝てしまった場合、効果を得ることは難しいということが分かります。

瞑想すると寝てしまう時の4つの対処法

瞑想 女性

瞑想中にどうしても寝てしまうという方は、以下の対処法を実践してみてください。

目を少し開ける

瞑想と聞くと、目を閉じて行うものというイメージを持つ方も多いはず。しかし、瞑想にこうあるべきといった決まりはありません。

瞑想中寝てしまう方は、目を開けて瞑想するのがおすすめ。この時、目を全開にしてしまうと、視界にさまざまなものが入ってきて集中できない可能性があるので、半分開けた状態を保つといいでしょう。

目を完全に閉じた状態よりは、眠気をセーブできるはずです。

姿勢をよくする

瞑想にあたり姿勢は非常に大切です。ポイントは、「骨盤をたてる」「背筋をまっすぐ垂直に維持する」こと。緊張感を持ち姿勢を保つことで、眠気を避ける対処法です。

体の状態が原因で姿勢を保つのが難しいという方は、道具を活用するのもおすすめです。ブランケットを丸めたものやクッションをお尻の下に引く、床に座る状態をキープするのが難しいなら椅子に座って行う、など、姿勢を維持できる最適な方法を自分なりに探してみるといいでしょう。

音声ガイドを活用

音声ガイドは、ガイダンスに従って瞑想を行えるものです。動画配信サイトや携帯アプリなどで、手に入れることができます。

音声ガイドを活用すれば、終始何かしらの音が流れている状態で瞑想を続けられます。その音に集中して意識を向けることができるので、眠くなりにくいでしょう。

ひとりで行う瞑想も、ガイドがあれば心強いですよ。

マントラを唱える

マントラとは、サンスクリット語で文字、言葉を意味します。瞑想中に心の中でマントラを唱え続けることで、意識をそこに集中させることができます。集中できない、眠くなってしまうという方におすすめです。

以下では、マントラの一例をご紹介します。

「ソーハム(SOHUM)」

→息を吸うときに「ソー」、吐くときに「ハム」と心の中で唱えます。呼吸に合わせて「ソーハム、ソーハム」と繰り返します。自分の呼吸のペースに合わせて唱え続けましょう。

瞑想中に眠くなるのは当然のこと

瞑想中に眠くなるのは当然のこと

瞑想は睡眠時に近い状態なので、眠くなってしまうのは当然のことです。寝てしまうからダメだった……と悲観的になりすぎないようにしましょう。

眠気を避けたい方は、上記で説明した対処法を実践し、自分に合ったやり方を見つけてみてください。また、瞑想時にCBDオイルを飲むのもおすすめです。瞑想で寝ないためには、意識を保つ集中力が不可欠。CBDを活用し、質の高い瞑想の時間を過ごしましょう。