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いま話題のMCTオイルとは?どんなオイル?何がいいの?わかりやすく解説します

2022年1月18日

いま話題のMCTオイルとは?どんなオイル?何がいいの?わかりやすく解説します

老若男女を問わず、誰もが一度は挑戦したことがあるであろうダイエット。

日本でも糖質制限ダイエットが話題になったりもしましたが、実はアメリカでも、以前からKETO(キート)ダイエットと呼ばれる糖質制限ダイエットが注目されています。

そして、糖質制限ダイエットが話題になると、MCTオイルが注目を集めるという事実はご存知でしょうか?

糖質制限ダイエットは知っていても、MCTオイルに関してはあまり知らない方も多いかと思いますので、この記事ではMCTオイルについてわかりやすく解説します。

MCTオイルとは?

MCTオイルとは?

MCTとは、Medium Chain Triglyceride(ミディアム チェイン トリグリセリド)の略で、中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)のことになります。

中鎖脂肪酸は脂肪酸を長さで分類したもので、他には短鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸があります。

短鎖脂肪酸はバターや牛乳などの乳製品や、お酢などに含まれており、もっとも早くエネルギーに変わる性質があります。

長鎖脂肪酸はキャノーラ油やごま油、オリーブオイルなどに含まれており、体脂肪として蓄積され、ゆっくりとエネルギーに変わる性質があります。

MCTである中鎖脂肪酸は、ココナッツオイルや牛乳に含まれており、消化吸収が早く、速やかにエネルギーに変わる性質があります。

私達が日頃、よく口にする食用油のその多くが長鎖脂肪酸でできており、消化吸収までにいくつものプロセスを経るため、体内に脂肪として蓄積されやすくなります。

一方、中鎖脂肪酸は水になじみやすい特徴を持つため、長鎖脂肪酸に比べ、より速く分解・吸収され、体内に脂肪として蓄積されづらくなります。

そしてこの中鎖脂肪酸は、ココナッツオイルや牛乳にも含まれているのですが、ココナッツオイルには約60%、牛乳では約8%しか含まれていません。

これらの食品を積極的に取り入れる方法でも良いのですが、より効率よく中鎖脂肪酸を取り入れるため、中鎖脂肪酸が配合された食品を使うという方法があります。

それがMCTオイルになります。

ココナッツオイルには約60%の中鎖脂肪酸なのに対し、MCTオイルは中鎖脂肪酸のみを取り出したオイルのため、中鎖脂肪酸100%になります。

MCTオイルは何がいいの?

MCTオイルは何がいいの?

MCT100%のMCTオイルには様々な効果が期待され、代表的なものとしてはダイエットがあります。

一般的な油に含まれる長鎖脂肪酸は、小腸から消化・吸収され、リンパ管や静脈を通って脂肪組織や筋肉、肝臓に運ばれます。

そして、必要に応じて分解・貯蔵と、消化吸収までに長いプロセスを経ますが、中鎖脂肪酸は水に溶けやすい糖などと同様に、小腸から門脈を経由して直接肝臓に運ばれ、素早く分解します。

そのため、すぐにエネルギーとして使われるので、ダイエットとの相性は非常に良いです。

他には、MCTオイルの中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸と比べて10倍ものケトン体を作り出すことができるので、疲労の回復速度や持久力の向上にも期待されています。

MCTオイルは何に使う?

MCTオイルは何に使う?

MCTオイルは独特の風味や油臭さがなく、無味無臭でさっぱりとした使用感になるため、料理の邪魔をすることなく使うことができます。

この特徴を活かし、サラダやパスタなど、出来上がった料理に「かける」使い方をおすすめします。

MCTオイルもサラダ油やオリーブオイルなどと同じ油なので、「調理」に使いたくなりますが、MCTオイルは一般的な油よりも発火する温度が低いため、低温でも煙が出てしまいます。

そのため、炒め物や揚げ物には向きませんのでご注意ください。

他には、コーヒー、ココア、スムージー、などの飲み物や、スープやシチュー、お味噌汁に入れることも可能です。

MCTオイルを選ぶ3つのポイント

MCTオイルを選ぶ3つのポイント

MCTオイルを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

せっかくMCTオイルのことがわかっても、間違った商品を選んでしまい、思っていた効果が得られないのはもったいないので、これから紹介する3つのポイントを参考にMCTオイルを選んでみてください。

①ココナッツ由来100%

MCTオイルの原材料は100%ココナッツ由来がおすすめです。

パッケージにココナッツ由来100%と記載されていれば間違いありません。

逆にココナッツ由来100%ではないMCTオイルには、アブラヤシ、パーム油、パーム核油などの記載があったり、ココナッツの記載がないものはココナッツ由来100%ではない可能性が高いです。

パーム油には飽和脂肪酸が含まれており、過剰摂取するとLDL(悪玉)コレストロールを増加させ、病気のリスクが高まるといわれています。

②ガラス瓶の遮光性のボトル

容器は、ガラス瓶で遮光性のボトルがおすすめです。

中鎖脂肪酸には一部のプラスチックを変形させる可能性があります。

また、プラスチックの製造で使われるBPAという化学物質がありますが、オイルとの相性が悪く、BPAが溶け出すおそれがあります。

このような理由から、ボトルはプラスチックではなくガラス瓶がおすすめです。

そして、MCTオイルは他の油に比べて酸化や劣化に強く、安定した油になります。

遮光性のボトルで直射日光を避ければ、常温で保管することができます。

③成分表記を確認

MCTオイルは、カプリル酸(C8)とカプリン酸(C10)と呼ばれる、中鎖脂肪酸が主成分になります。

カプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)が100%未満のMCTオイルは、化学処理をせずに作られていることが多いです。

そのため、非化学処理製法を希望される方は、カプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)が100%未満のMCTオイルを選んでください。

ただし、ラウリン酸と呼ばれる長鎖脂肪酸に近い成分が混ざっているため、エネルギー変換には少し時間を要します。

逆に、カプリル酸(C8)とカプリン酸(C10)が、あわせて100%になるMCTオイルは、ラウリン酸が含まれておらず、体に溜まりにくい性質があるため、エネルギーに変換されやすくなります。

運動前にエネルギーを摂取したい人におすすめの成分になります。

補足:MCTオイルが配合されたCBDオイル

補足としてMCTオイルが配合されたCBDオイルも紹介します。

リフレッシュ作用やリラックスタイムへの活用だけではなく、肌荒れを防いだり、エイジングケアも期待されるCBD(=カンナビジオール)オイル。

そのCBDオイルのベースオイルにMCTオイルを使い、CBDとMCTが配合されたものもあります。

素早く消化・吸収されるMCTオイルの特性を活かし、CBDオイルのリフレッシュ作用をしっかりとアプローチする効果が期待できます。

CBD・CBDオイルに関してはこちらで詳しく紹介しています。

CBDとは?CBDオイルの効果・効能と使い方をわかりやすく解説
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MCTオイルなら効率よく中鎖脂肪酸を取り入れられる

MCTオイルなら効率よく中鎖脂肪酸を取り入れられる

糖質制限ダイエットの強い味方になると言われる中鎖脂肪酸。

その中鎖脂肪酸を食品だけで取り入れようと思うと、大変なものがあります。

そこでおすすめなのが、中鎖脂肪酸100%のMCTオイルです。

筋トレ時に、効率よくタンパク質を摂取するのが目的のプロテインに近いものがありますね。

MCTオイルを選ぶ際には、以下の3点に気をつけてください。

  • ココナッツ由来100%
  • ガラス瓶の遮光性のボトル
  • 成分表記を確認

また、MCTオイルが配合されたCBDオイルもありますので、リフレッシュ作用を期待されている方は、ぜひ選択肢に入れていただければと思います。